3.11のとき、僕は災害用伝言板の使い方がよくわからず、結局使わずじまいでした。
ガラケーと言われる携帯電話の場合は各社が提供しているポータルサイト(ソフトバンクならYahooとか)からすぐにアクセスすればよかったのですが、iPhoneにしてからはどこにアクセスすればいいのかすぐに判断できず、家族がその掲示板を本当に見られるのかもわからなくて、何度もメールや電話をしてしまいました。
調べてみると、携帯電話会社がそれぞれ災害伝言板にアクセスするためのアプリを出していることがわかりました。今回は自分が使っているiPhoneを例に、その使い方を紹介してみたいと思います。
災害用伝言板アプリは各携帯電話会社(キャリア)が提供している
ネットが使えれば災害用掲示板のウェブサイトにアクセスすることで伝言を残せますが、こういうものを使う状況では結構慌てていたりするもの。そんな場合に備えて、iPhoneの中にアプリのアイコンがあるだけでかなり安心でき、必要になったときにすぐに開けるアプリ形式だと、心強いです。
伝言板アプリは、ソフトバンクとauから、それぞれiPhone用のものが出ています。自分のキャリアに応じてダウンロードします。僕が使っているのはソフトバンクのiPhoneなのでソフトバンクの災害用伝言板アプリを入れました。Androidの場合は、この2社に加えドコモの専用のアプリもあります。
▼ソフトバンクのiPhone用アプリ
災害用伝言板
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料
▼auのiPhone用アプリ
au災害用伝言板
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料
▼Android用アプリはこちらから
NTT docomo 災害用伝言板アプリ
ソフトバンク 災害用伝言板アプリ
KDDI(au) 災害用伝言板アプリ
伝言を登録する
ここからは基本的な使い方の紹介です。
1. アプリを開くと、2つのメニューがあります。「災害用伝言板」はテキストで伝言を送信するサービス。「災害用音声お届けサービス」は、留守番電話のように声を登録するサービスです。
2. 「災害用伝言板」を押すと、伝言メッセージを登録したり確認する画面になります。ここからはモバイルサイトと共通の画面にアクセスしているようですね。
3. 伝言の「登録」は、状態とコメントを入力できます。
4. 伝言を登録しようとすると「送信先のアドレスは設定してください」と表示されます。
5. ここで設定しておけば、次回から設定したメールアドレスに伝言が送信されるしくみなのですね。
6. 確認画面で送信先メールアドレスを確認し「送信」を押すと、伝言が送られます。同時にソフトバンクの掲示板にも保存されます。
7. 送信先に届くメールはこんな感じ。
安否情報を確認する
1. 家族などの安否情報を確認する画面はこちら。相手の電話番号を入力します。
2. 相手が伝言を登録していれば、ここに表示されます。この画面では2件登録されています。
3. 伝言の詳細画面。先ほど送信したメールと同じ内容のメッセージがここでも確認できます。3.11の時は回線が混雑していて、ネットはつながるけど電話とメールはパンクしている状態が続きました。そんな時には伝言メールも届かないので、こういったネットで伝言を見られるのが確実ですね(PCからも確認できるし)。
4. NTTが提供する伝言板、3.11で注目されたGoogleのパーソンファインダーへのリンクも。
声で伝言を残す
1. 「音声お届けサービス」のほうもしくみは一緒です。このアプリを使ってメッセージの送信、受信、削除などができます。
2. 送信する場合は、電話番号を入力して相手を指定します。アドレス帳とも連携してます。
3. 30秒まで録音できるようです。
4. 音声を送信すると、相手にはSMSでメッセージが届きます。
5. 受信した人の音声再生画面。その場で返信もできます。
6. ちなみに受信があった場合には、このように件数が表示されていました。
7. 相手が音声メッセージを聴いた場合、送信した人にも「相手が聴きましたよ」とメッセージが届きます。
まとめ
今回使ってみて、相手が別の携帯電話会社でも、メールでメッセージが送信されるので伝言が伝わることがわかりました。「夫婦では同じ携帯電話会社だけど両親は別の会社」といった場合でも、メールで届けられので安心ですね。
ウチは家族でソフトバンクなので、万が一の場合に備えて家族のスマホにはこの災害用伝言板アプリを入れておき、お互いに使い方をおぼえておこうと思います。
▼もしもの備えに